@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00001478, author = {武村, 優 and Takemura, Yu}, issue = {1}, journal = {Dokkyo Journal of Medical Sciences}, month = {Mar}, note = {神経障害性疼痛の発症に伴い脊髄後角の侵害受容性ニューロンの興奮性が増大することが知られており,その機序について遺伝子レベル,シナプスレベル,細胞レベルでの多くの詳細な研究が報告されている.本研究では,神経障害性疼痛発症の脊髄機序について,神経回路網レベルでの検討を試みた.生後6−8週齢の雄性ICRマウスから脊髄スライス標本を作成し,マルチ電極電位計測システムにより脊髄後角表層内の二つのニューロンの活動電位を同時記録し,そのスパイク列の相互相関図(CCH)を求めた.その結果,二つのニューロンに共通の興奮性シナプス入力があることを示唆するCCHと二つのニューロン間に興奮性シナプス結合があることを示唆するCCHが観察され,これらの観察頻度は,神経障害性疼痛の発症に伴って有意に増加した.一方,二つのニューロン間に抑制性シナプス結合があることを示唆するCCHの観察頻度は神経障害により有意に減少した.このような脊髄後角内のシナプス再構築が神経障害性疼痛の発症に関与していると推測された.マルチ電極電位計測システムは中枢神経系内の神経回路網の機能的,解剖学的変化を観察する有用な方法であると考えられた.}, pages = {55--62}, title = {神経障害性疼痛の発症にともなう脊髄後角表層における神経回路網の変化 ─マルチ電極電位計測システムを用いた電気生理学的観察─}, volume = {44}, year = {2017}, yomi = {タケムラ, ユウ} }