@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00002029, author = {石川, 美智子 and Michiko, Ishikawa}, journal = {獨協医科大学看護学部紀要, Bulletin of Dokkyo Medical University School of Nursing}, month = {Mar}, note = {【はじめに】全身清拭は本学部では1 年次前期の看護技術を学ぶ科目に入っており,複合した基礎技術となる.患者の羞恥心や疲労感など安楽性に配慮して実施しなければならない技術であるが,清拭で得られる爽快感は,心身を癒す非常に重要な基礎看護技術である.今回,看護実践能力の向上と臨床からの知見を基礎看護学の講義や演習に活かすことを目的に,3か月間病棟へ出向した.本報では,出向中に経験した全身清拭の場面を振り返り,臨床で実践されている技術と学内で演習している技術では,具体的に何がどのように相違しているかという現状を明らかにしたうえで,今後の学内演習の内容や進め方について考察した. 【方法】平成26年度に1年次生を対象に看護方法論演習Ⅰで実施した,全身清拭の学内演習について,病棟で実施されている全身清拭との相違を比較した.比較の方法は1. 臨床実践家が求める全身清拭の知識項目に関する比較,2. 臨床の手順とテキストの手順との比較,3. 臨床と学内演習で実施している所要時間とを比較した. 【結果】1. 臨床では「臨床実践家が求める全身清拭の知識項目」のうち,露出予防及びプライバシー保護の項目が実施されていなかった.学内演習では,「終了後バイタルサイン測定」の項目は授業時間の制約上省略させているため実施されていない.臨床と学内演習の手順の相違は7項目であった.2. 臨床とテキストの実践方法で相違していた項目は,4項目あった.3. 所要時間の比較では,学内演習では50分間の設定で行っているが,臨床では約10分間であった. 【考察】以下の3点が示唆された.1. 全身清拭を学ぶためには,実感を通して学ぶための時間が必要である.2. お湯の使用やタオルの材質などの選択について,学生が体験する機会を設ける必要がある.3. 学内における演習は,理論的背景を持った分析的・批判的見地から取り組まれる必要がある.そのためには,学生自身がテキストや副教材を用いて,技術の構造を理解しながら,動画の作成などを通じて,楽しみながら技術を学べるようにしていく必要である.}, pages = {89--97}, title = {基礎看護技術教育における「全身清拭」 の演習方法に関する検討}, volume = {8}, year = {2015} }