@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00002051, author = {小西, 敏子 and 丸口, ミサエ and Toshiko, Konishi and Misae, Maruguchi}, journal = {獨協医科大学看護学部紀要, Bulletin of Dokkyo Medical University School of Nursing}, month = {Mar}, note = {【目的】看護師の視点から身体的苦痛の緩和に焦点をあて,山間へき地の病院・診療所におけるがん患者の緩和ケアおよびがん性疼痛緩和の現状を明らかにし,課題を検討すること. 【研究方法】対象者は,山間型へき地に所在するへき地医療拠点病院あるいは全国国民健康保険診療施設協議会の会員施設で過疎地域自立促進特別措置法などの地域指定を受けている施設のうち,100床以下の107施設の看護責任者1名と病棟師長1名.施設の概況,緩和ケアやがん性疼痛緩和に関する困難,入院したがん患者の疼痛緩和の状況などについて郵送式質問紙調査法を用いて調査し,記述統計値の算出,質的帰納的分析を行った.実施に際し国立国際医療研究センター倫理委員会の承認を得た. 【結果】回収率は29.9%(32施設)であった.32施設中8施設が,緩和ケアに取り組む医師がいると回答したが,専門看護師,認定看護師が配置されている施設はなかった.また,緩和ケアやがん性疼痛緩和に関する困難として,「医師に関する困難」「医療・看護の評価に関する困難」「看護ケアに関する困難」「スタッフ教育に関する困難」が明らかになった.126名のがん患者の平均年齢は78.8歳,平均在院日数は49.2日で,7割の患者が死亡退院していた.また,約半数の患者が入院時に痛みを有していたが,鎮痛薬によって完全除痛できた患者は約1 割であった.医療用麻薬で最も多く使用されていたのは経皮吸収型フェンタニル製剤の43 名で,鎮痛補助薬を使用していたのは3名であった. 【考察】山間へき地の病院・診療所における緩和ケアおよびがん性疼痛緩和に関する課題として,緩和ケアおよびがん性疼痛緩和に関する専門家の不足,医療や看護について評価する場の不足,研修会や勉強会など教育機会の不足があげられた.このため,専門家にいつでもコンサルトできるシステムの構築や,専門家が事例検討会などに参加し,医療・看護を評価していく機会を積極的に作っていくこと,研修会や勉強会に参加する環境を整えていくことが必要であることが示唆された.}, pages = {35--45}, title = {看護師からみた山間へき地の病院・診療所におけるがん患者の緩和ケアおよびがん性疼痛緩和の現状と課題 ─身体的苦痛の緩和に焦点をあてて─}, volume = {9}, year = {2016} }