@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00002062, author = {池田, 智子}, journal = {獨協医科大学看護学部紀要, Bulletin of Dokkyo Medical University School of Nursing}, month = {Mar}, note = {【目的】実効ある保健・看護活動を提供するには,対象の多様な側面を把握した上での,ニーズの共感的理解と,提供法の工夫が求められる.筆者が中小企業労働者へのメンタルヘルス対策提供法開発を目指して実施してきた量的および質的研究を題材に,獨協医科大学教員の皆様と,現場に役立つ実践研究について討議した.本稿では,その内容をMixed Methods Research(MMR)の視点から再構築を試みる. 【方法】筆者の中小企業研究は,現状把握のための量的研究に始まり,インタビューから得られた独自項目を投入したストレスモデルを基に抑うつの関連要因を明らかにし,中小企業経営者とのアクションリサーチを通して,導入可能なメンタルヘルス対策の具体的方法を開発した.さらに複数地域における介入研究を通し,広く応用可能なツールとマニュアルを作成し,専門家の支援方略を検討した.この過程の各研究方法を分析的に振り返る. 【各研究から得られた知見】異なる2地域の中小企業の精神健康実態およびストレス関連要因は酷似し,大企業とは異なる特徴が明らかになった.アクションリサーチでは研究者と経営者の主観が接近することにより,経営者が保健対策考案に主体的に関与できるようになった.当事者の主体的活動が有効との示唆を得て,その方法とツール等を開発し,茨城県と福岡県への水平展開と,継続推進の支援を行い,対策の定着化を図った. 【考察】出発点の実態解明において,理論モデルに対象者の声を反映させることの重要性を確認できた.アクションリサーチでは,対象者と研究者が行動レベルの合意にたどり着けた.対象者に適合した対策法を開発し,介入研究により改良を加えることができた. 【結論】研究の過程を振り返ることで,量的研究と質的研究の相補的効果のエッセンスを抽出し整理することができた.研究をリフレクティブに整理することの重要性も示唆された.}, pages = {79--88}, title = {Think globally, act locally(地球規模で考え 足元から行動せよ)~ Mixed Methods Researchの視点から実践研究の方法を考える~ 獨協医科大学 FD 研修会(2015年11月10日)より}, volume = {10}, year = {2017} }