@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00002424, author = {石光, 俊彦}, issue = {3}, journal = {Dokkyo Journal of Medical Sciences}, month = {Oct}, note = {降圧薬として長い歴史があるサイアザイド系利尿薬は,高血圧患者における脳心血管病抑制による長期予後改善効果のエビデンスが確立されており,現在のガイドラインにおいても第一選択薬の1 つとして推奨されている.近年,サイアザイド系利尿薬の長期服用により皮膚癌の発症リスクが増加する可能性が報告されている.サイアザイド系利尿薬が紫外線を受けると,活性酸素が生じてDNA が損傷されたり,光アレルギー反応により慢性炎症が起こることによって発癌が促進される可能性が考えられる.しかし,臨床や疫学で示されている成績は主に後ろ向きの観察研究であり,人種や年齢など対照群との背景因子の違い,観察期間の違い,合併症や併用薬剤の影響などのバイアスを免れない.従って,サイアザイド系利尿薬の有用性が否定されることはないが,紫外線を防御し屋外活動が長い患者では優先順位を下げる,低用量を中心に用いる,特に合併症などにより多剤併用の患者では皮膚所見の変化に注意する,などの配慮が望まれる.}, pages = {157--164}, title = {サイアザイド系利尿薬と皮膚癌}, volume = {47}, year = {2020}, yomi = {イシミツ, トシヒコ} }