@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00002433, author = {宮本, 雅之}, issue = {3}, journal = {Dokkyo Journal of Medical Sciences}, month = {Oct}, note = {睡眠と記憶(認知機能)との関連について,主に下記の5点について概説した. 1.睡眠と記憶との関係をみたとき,長期記憶である手続き記憶と宣言的記憶の統合と定着には睡眠が大きな役割を果たす. 2.睡眠不足の状態では,前頭葉の前頭前野が関わる遂行機能に悪影響がみられる. 3.不眠は,認知症発症のリスクを高め,アルツハイマー病理のひとつであるアミロイドb の動態にも関与がみられる. 4.閉塞性睡眠時無呼吸は,繰り返す閉塞性呼吸イベントに伴う間歇的低酸素血症と睡眠の分断化により,神経心理学的評価などから前頭葉の前頭前野が関わる遂行機能の障害が認められる.若年者や中年者では認知機能低下,高齢者においてはアルツハイマー病など認知症発症のリスク要因となるため,積極的な治療介入が必要である. 5.レム睡眠行動障害は,中高年発症の特発性例では,レビー小体病の発症リスク群として重要である.本症ではレビー小体型認知症でみられる神経心理症候である視空間構成能力,視空間学習,錯視,注意,遂行機能,言語性記憶の障害がみられる.またレビー小体型認知症の臨床診断においてレム睡眠行動障害の存在は重要である.}, pages = {227--238}, title = {睡眠関連疾患と認知機能障害/認知症}, volume = {47}, year = {2020} }