@article{oai:dmu.repo.nii.ac.jp:00000399, author = {長井, 千輔 and Nagai, Sensuke}, issue = {3}, journal = {Dokkyo journal of medical sciences}, month = {Oct}, note = {この半世紀において,わが国の肺癌による死亡数・死亡率の急増は著しいものがある.1998年にその死亡数は5万人をこえ,わが国の悪性腫瘍による死亡数の第1位にあった胃癌を凌駕した.およそ半世紀の間に肺癌死亡数・死亡率の急増は喫煙量と喫煙率の急激な増加に平行して認められ,疫学的に喫煙が肺癌発生の最大の危険因子として認識されてきた.疫学的統計では5歳階級別肺癌死亡率の観察で5歳階級ごとに死亡率の傾向が異なり,出生年別肺癌死亡率の推移において出生コホート効果が認められた.第二次世界大戦直後に当時の10代は極端なタバコ不足の時代を過ごした.この生涯喫煙率の低い年齢層(現在の60歳代)では男女で死亡数・死亡率の増加が抑えられた.タバコ消費量と喫煙率の減少が肺癌発生を抑制したと考えられている.年齢調整肺癌死亡率,年齢階級別肺癌死亡率・死亡数の推移を観察すると肺癌になりやすい高齢者が増加する高齢化社会も肺癌が増加する大きな要因であることが認められた.男性70歳以上および女性75歳以上における肺癌の増加が肺癌死亡の増加を牽引している.2010年には約10万人,2020年には12万人を越える肺癌死亡数が推定されている.肺癌の発生を抑制するために現在のわれわれにできることはさらなる禁煙の推進と肺癌の早期発見による早期治療である., 特集, Special Edition}, pages = {173--182}, title = {肺癌の疫学と動向}, volume = {32}, year = {2005}, yomi = {ナガイ, センスケ} }